デリケートゾーンの臭いや黒ずみ、そしてかゆみなどの女性特有の悩み。最近では女性誌でも特集が組まれるようになり、デリケートゾーンのトラブルの原因やケアの方法も浸透してきたと言えます。
でも、今までの女性はデリケートゾーンのケアはどうしていたのでしょうか。なぜ今、デリケートゾーンのケアが注目されているのか、その理由をご紹介します。
インターネットによる認知度の上昇
自分では気づきにくいデリケートゾーンの臭い
特にすそわきがや細菌性膣炎のようなデリケートゾーンの臭いは、よほどひどいものでない限り、自分では気づきにくいものです。そして、男性も彼女を傷つけることを恐れてなかなか彼女に言い出すことができません。
掲示板
アソコが臭いとか黒ずんでいるとか、大好きな彼女や奥さんのイメージにマイナスになるようなことを、わざわざ友達に話す必要はないですよね。たとえ話したとしても、多くの人に広まる可能性は低いと言えます。
「2ちゃんねる」に代表されるようなインターネット上の掲示板は、匿名で書き込みをすることができます。匿名で発言できることによって、今まで公言できなかった彼女のデリケートゾーンの臭いへの不満を発信する男性が増えました。
質問掲示板
「Yahoo!知恵袋」に代表されるようなインターネット上の質問掲示板は、匿名で様々な質問をすることができ、その質問を見た詳しい人に解答を求めることができるサービスです。他人に知られたくないデリケートな悩みなだけに、婦人科でお医者さんに相談するよりも、まずは質問掲示板で相談してみようと思う女性が増えました。
文化・習慣の変化
食事の欧米化
欧米人のわきが・すそわきが体質の人の割合が70%〜80%であるのに対して、日本人のわきが・すそわきが体質の人の割合は、10%〜15%と言われています。欧米人に比べてかなり少ない割合となっています。ですが、割合が少ないからこそ、マイナスのイメージを持たれやすいのも確かです。
欧米人と日本人(アジア人)のわきが・すそわきが体質の割合の違いは、基本的に臭いの元となるアポクリン汗を分泌するアポクリン汗腺の数の違いによるものです。ですがもう一つ、アポクリン汗の成分の違いもその原因に挙げられます。
食事が欧米化することによって、臭いが出やすい汗に変わってしまいます。
体臭が強くなりやすい食材
動物性タンパク質:
肉類(特に牛肉)、魚類、卵、牛乳など
動物性脂肪:
バター、ラード、チーズ、生クリーム、レバー、うなぎなど
リノール酸が含まれる植物性油:
マーガリン、マヨネーズ、ごま油、紅茶油、ひまわり油、なたね油、スナック菓子など
アルコール:
ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ワインなど
臭いの強い食べ物:
にんにく、にら、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ワインなど
現在は、食事の欧米化によって日本人も体臭が強く出る傾向にあります。
過度なダイエットによる食事制限なども、体臭を強くする原因になります。
ファッションの影響
女性のファッションが、スカートからパンツルックが増えたことによって、デリケートゾーンの通気性が悪くなり、細菌が繁殖しやすい環境になることによって、ムレやかぶれ、臭いが発生しやすくなっています。
特にスリムタイプのデニムパンツやショートパンツ(ホットパンツ)、締め付けの強い下着などは、ムレやすいだけでなくデリケートゾーンの皮膚と擦れて刺激となり、黒ずみの原因にもなります。
ストレスの増加
臭いの原因となるストレス
すそわきがの臭いの元となるアポクリン汗は、ストレスを感じて緊張した状態や、興奮した状態で分泌量が増加します。また、細菌性膣炎の原因となる「膣の自浄作用」の低下は、ストレスによるホルモンバランスの乱れが主な原因となっています。
ストレスの質の違い
働く女性が増えた現在、会社での人間関係やワガママなお客様など、仕事によるストレスを受けることが多くなっていることは、確かに原因の一つと言えるでしょう。
ですが、専業主婦が多かった時代は、今よりも男性優位の社会であり、家庭の中にいても現代の女性と同じようにストレスを受けていたであろうことが想像できます。では、昔より現在の方がストレスが増加しているとは言えないのでしょうか。
好きな音楽を聴きながら、目をつぶり身体の力を抜いてリラックスする時間をつくりましょう。
清潔志向の高まり
最近ではテレビCMを観ていても分かるように、抗菌・殺菌・消臭効果をもつ日用品であふれ、清潔志向が非常に高まっています。この状態は、清潔すぎる環境にいることで自然と身につけるべき免疫力が身につかないと、専門家が注意を促すほどの徹底ぶりです。
石鹸・ボディソープの影響
石鹸やボディソープは、もともと天然成分を主体につくられていましたが、次第に泡立ちや洗浄力、香りや使用感を高めるために人工的な成分が使われるようになっています。特に皮膚が薄く繊細なデリケートゾーンには刺激が強く、臭いやかゆみ、かぶれ、黒ずみなどの原因となることがあります。
洗いすぎることの弊害
肌を守るバリアがなくなってしまう
肌のてかりやベタつき、臭いの原因になるなど、マイナスのイメージがつきまとう皮脂。確かに洗浄力の強い石鹸やボディソープで皮脂をすべて洗い流してしまうと、すっきりと気持ち良く感じます。ですが、毛穴付近にある皮脂腺から分泌される皮脂には、素肌をコーティングして保護する働きがありますので、すべて洗い流してしまっては良くありません。
皮脂がなくなり無防備になった皮膚は、細菌が繁殖しやすくなっています。
皮脂過剰による肌荒れ
素肌を守るための皮脂というコーティングがなくなってしまうと、身体はこれまで以上に皮脂を分泌させて皮膚を守ろうとします。
強い洗浄力で皮脂を全て洗い流してしまうことは、臭いの原因にもなる皮脂の分泌を促進してしまうばかりか、過剰に分泌された皮脂自体が肌荒れを起こす原因になってしまうのです。
デリケートゾーンには、専用の石鹸・ボディソープを使用しましょう。
デリケートゾーンの洗い方の参考記事:デリケートゾーンの洗い方、間違っていませんか?
デリケートゾーンのケアが注目される理由
認知度の上昇と清潔志向の高まり
インターネットの普及や、性器周辺に関わる症状に対する意識の見直しによって、世の中がデリケートゾーンの悩みに対してオープンになってきました。そのおかげで、今まで誰にも言えずに一人で悩んできた、臭いやかゆみ、黒ずみなどのデリケートな問題が一般に認知されるようになったのです。
また、清潔志向の高まりにともなって、デリケートゾーンの臭いや黒ずみに対する男性の意識も、今までの「ある程度は仕方がない」というものから「不潔なもの」として、以前より敏感に嫌悪感を示すようになっています。
デリケートゾーンのトラブルの増加
食生活や服装、生活習慣の変化、ストレスの増加や肌刺激の強い石鹸・ボディソープの使用による洗い過ぎなど、現在の女性のデリケートゾーン事情は、臭いや黒ずみ、かゆみなどが、むしろ発生しやすい状況にあると言えます。
専用のケア用品を使ってデリケートゾーンのケアをすることは、自分のためにするのはもちろん、今では彼への最低限のエチケットとなっています。
デリケートゾーンの臭いケア用品をご紹介:
レディースリゲインがお勧めする「女性の臭い対策セット(ワキ・足・アソコ)」
参考記事:毎日のお風呂でニオイ・体臭ケア!お勧めの石けん・ボディソープは?
参考記事:毎日のお風呂で黒ずみケア!お勧めの石けん・ボディソープは?