欧米の女性はわきが体質の人が多く、衛生面からもアンダーヘアを完全に脱毛している女性がほとんどです。
ですが、日本においてはまだまだVIOラインのむだ毛の処理は浸透していないようです。VIOの処理はどうするべきか、衛生面と男性の意見をもとに、理想のVIOラインをご紹介します。
アンダーヘア(陰毛)の役割
わき毛の処理は一般的になっている日本女性ですが、アンダーヘアの処理はまだまだ浸透していないようで、48%の女性がアンダーヘアの処理をまったくしていないというアンケート結果があります。
わき毛やアンダーヘアについては、TVや雑誌でも「処理した方が良い」「処理しない方が良い」など、色々なことが言われています。結局どっちなのか分からず、デリケートな場所なだけに手を加えることに慎重になっている女性も多いと思います。まずは、わき毛やアンダーヘアの役割についてみてみましょう。
進化の過程で退化した体毛
人間の身体の中でもっとも退化したのは、体毛だと言われています。全身に覆われた体毛には、皮膚の保護や体温の調節という生命の維持のために大切な役割がありました。ですが、人間は衣服を身につけることで体毛の機能を補うことを覚えたため、次第に体毛の必要性がなくなり退化していったと言われています。
現在でも残っている体毛の役割
頭髪、眉毛、睫毛(まつげ)、鼻毛
頭髪は、身体の中で最も大切な頭部を衝撃や紫外線から守るため、眉毛は頭部や額から流れる汗が目に入るのを防ぐ役割を持っています。また、睫毛や鼻毛、耳毛は、細菌やウィルス、ほこりなどの異物が目や鼻、耳に入ってくるのを防ぐフィルターの役目をしています。
頭髪、眉毛、睫毛、鼻毛は刺激や異物から身体を守る役割を持っています。
わき毛、アンダーヘア、ヒゲ(男性)
わき毛やアンダーヘア、男性のヒゲは、生殖機能が発達しはじめる第二次性徴を迎える頃から生え始めます。わきやVIOラインには、性フェロモンを含むアポクリン汗腺が多く分布しています。身体を守る役割を持つ体毛は生まれたときから生えているのに対して、生殖機能が発達するにともなって生え始める毛には、生殖に関わる特別な役割があります。
わき毛やアンダーヘアには、フェロモンを遠くへ飛ばす役割があります。
また、男性のヒゲはフェロモンとは関係ありませんが、ライオンのタテガミのように男らしい強さを示すためのものだと言われており、現在でも男性がヒゲを伸ばす文化を持つ国はたくさんあります。
「処理しない」「処理する」どっちが正解?
VIOラインを処理しないメリットとデメリット
メリット
アンダーヘアによって、デリケートゾーンから分泌されるフェロモンを大気中にたくさん拡散させることで、性行為中に男性をより興奮させて、魅力的な女性と感じさせることができるというメリットがあります。
フェロモンの参考記事:あなたは大丈夫?気になるアソコの臭い「すそわきが」
より多くのフェロモンを出す女性を、男性は無意識に魅力的に感じます。
デメリット
アンダーヘアは、分泌されたフェロモンを蓄えながら拡散させています。そのため、下着に覆われているアンダーヘアの中で雑菌も繁殖しやすく、不衛生な環境をつくってしまいがちなため、ムレやかゆみ、悪臭の原因となることがあります。
不衛生なデリケートゾーンは、様々な病気や悪臭の原因となります。
VIOラインを処理するメリットとデメリット
メリット
VIOラインを処理するメリットは、なんといっても衛生的。VIOラインの毛には、尿やおりもの、経血などが付着しやすく、雑菌の温床となってしまいます。VIOラインを処理することで、常に清潔に保ちやすくなり、ムレやかゆみ、悪臭の軽減につながります。
VIOラインを処理することに対する男性の支持も増加傾向にあります。
デメリット
男性に見せることを考えなければ、女性の身体にとってデメリットはありません。ですが、露骨な処理の仕方や、アンダーヘアをすべて処理してしまうハイジニーナには、抵抗を持っている男性も少なくありません。
処理方法を間違えると、VIOラインの炎症や黒ずみの原因になります。
衛生面では全て処理するのがベストですが、男性が性的魅力を感じているところでもありますので、上手に処理をしましょう。
要注意!男性のアンダーヘアへのイメージ
やっぱり気になるのは、男性が女性のVIOラインのむだ毛処理に対して、どのようなイメージも持っているのかってこと。基本的に彼にしか見せることのないところですので、男性の意見はとても重要です。
VIO処理推進派 48%
最低限のエチケットです。
処理してない娘はだらしない。
クンニするとき邪魔。
自然派 46%
キレイに処理してる娘は遊んでそう。
普段の清楚なイメージとのギャップが良い。
アンダーヘアがないとなんかグロい。
ハイジニーナ(パイパン)派 6%
毛がないアソコに興奮する。
清潔。
共通点
パンツからはみ出してるのを見ると冷める。
Oラインの毛はNG。
この結果は、VIOラインのむだ毛の処理が、文化として浸透している度合いをあらわしていると言えるでしょう。アンダーヘアの処理にまで気を回す女性は「夜のお仕事をしている女性か好色な女性」というイメージから「メイクやわき毛の処理と同じようにエチケットの範疇」と考える男性が増加している傾向にあります。
また、自分の彼女のアンダーヘアに対して、強いこだわりを持っている男性は少数派です。デリケートゾーンの臭いと比べて、VIOラインの処理は自分の好みを伝えやすいため、恋愛の大きなトラブルに発展する可能性は低いと言えるでしょう。
下着からはみ出るVラインとOラインさえ処理しておけば大丈夫。
男性目線のオススメVIOライン
VIOラインの処理は、衛生面や臭い対策という理由もありますが、やっぱりエッチのときに彼に見られるところなので、面倒臭いから全部脱毛してしまうというのも考えものです。
最低限処理するところ
Vラインの下着や水着からはみ出る部分
下着や水着からはみ出したアンダーヘアは、女性自身でも自覚しているように、男性にとっても非常にだらしない印象を受けます。また、剃毛や脱毛したあとの黒ずみも非常に目立つところですのでしっかりとケアしましょう。
Vラインの黒ずみの参考記事:ビキニラインの黒ずみの原因と対策
Oライン
女性のOラインには毛が生えないと思っている男性もいるほどで、Oラインのむだ毛は大きなマイナスポイントです。また、お通じの際に拭き取りきれない毛に付着した大腸菌などの雑菌は、細菌性膣炎の原因にもなります。Oラインは完全に処理しておきましょう。
理想的な形
Vラインの代表的な形
VIOラインのな処理の形は、次の6つが代表的です。脱毛サロンでは、自然に見えるトライアングル型とオーバル型(卵形)が人気があります。同じトライアングル型でも面積を小さくするだけでかなり印象が変わります。ハイジニーナやスクエア型を選ぶ女性は、衛生面の機能性を重視している傾向があります。
ナチュラルな印象を与える形がベスト
女性がVIOラインの処理を考えるとき、その動機は衛生面の理由が大半を占めると思います。ですが、女性の身体について知識が少ない男性は「VIOの処理=セックスのため」というイメージを持っています。
そのため、女性にVIOの処理を求める男性の中でも、毛があるところと毛がないところがハッキリしているような「あからさまに処理をしました」という状態はあまり好まれていないようです。
ナチュラルなVIOラインの処理
VIOラインの処理に消極的な場合でも、Oラインだけはしっかりと処理しておきましょう。Oラインに毛が残っていると、非常に毛深く不潔なイメージを与えてしまいます。
Vラインは、オーソドックスなトライアングル型かオーバル型(卵形)がお勧めです。パンティラインから指1本分、約1cm内側に納まるように処理します。
アンダーラインの外側を短く、中心に行くにしたがって長くなるように長さを整えると、毛がある部分とない部分の境目を自然に見せることができます。
Iライン(大陰唇)は、完全に処理してしまうと不自然な印象を受けます。小陰唇の上1/3くらいまで薄く毛を残しておくと、自然に見せることができます。
このナチュラルなVIOラインは、最も多くの男性に好感を持ってもらえるVIOラインです。ですが、男性の「女性のアンダーヘアの好み」は人それぞれ、千差万別です。特に、衛生面からハイジニーナにしたいと思っている場合は、彼に相談してみましょう。