抜け毛や薄毛に大変効果があると言われている頭皮マッサージ。
美容院やヘッドスパで受けるヘッドマッサージはとても気持ち良いですよね。ですが、抜け毛や薄毛、白髪の予防や発毛、髪質改善の効果を実感するためには、定期的な頭皮マッサージを継続する必要があります。自分でできる効果的な頭皮マッサージ(ヘッドマッサージ)のやり方をご紹介します。
頭皮マッサージの目的
ただやみくもに頭皮をマッサージするだけでは、発毛効果を得ることができないばかりか、頭皮を傷つけてしまうことにもなりかねません。継続的なセルフ頭皮マッサージで、しっかりと発毛効果を得るためには、頭皮マッサージの目的を理解する事が大切です。
- 毛穴につまった皮脂や汚れを押し出す
- 固くなった頭皮を柔らかくほぐす
- 頭皮の血流を改善する
抜け毛や薄毛の多くは、頭皮が固くなって血流が悪くなり、毛根に十分な栄養が届かなくなることや、毛穴のつまりによって毛髪をつくる毛乳頭の機能が低下することで起こります。
頭皮マッサージの効果
頭皮マッサージによって、固く凝り固まった頭皮を柔らかくほぐし、血流を改善するとともに、毛穴につまった皮脂や汚れを落とすことで、抜け毛や薄毛だけでなく様々な効果を得ることができます。
頭髪への効果
- 抜け毛、薄毛の改善
- 白髪予防
- 育毛促進
- 髪質の改善
頭皮への効果
- フケの予防
- 頭皮のベタつきやかゆみの予防
- 頭皮のニオイの予防
その他の効果
- 眼精疲労の解消
- 首・肩のこりの軽減
- フェイスラインのリフトアップ効果
- 顔のくすみ解消
- リラックス効果
- 気分転換(リフレッシュ)効果
- 睡眠の改善
頭皮マッサージに入る前に
まず、発毛や髪の毛髪の成長のためには、毛根に栄養分を運んでいる頭皮の毛細血管の血流を改善してあげることが大切です。
ですが、ただやみくもに頭皮をマッサージするだけでは、血流を改善することができないばかりか、毛細血管や頭皮を傷つけて炎症を起こす原因になりかねません。
頭・首・肩の関係
あまり自覚することはないかもしれませんが、様々なストレスを受けて、頭皮も首や肩と同じようにこっています。
肩や首のこりがひどくなると頭が痛くなったり、目を酷使すると頭が痛くなることがあるように、頭皮を含む頭部の筋肉は、首や肩の筋肉を始め、目の周りの筋肉とつながっていて、それぞれ影響し合っています。
頭部に血液を送るためのマッサージ
では、なぜ頭皮をマッサージするだけでは不十分なのでしょうか?
心臓より上部に位置する頭部には脳があります。脳は、全身から情報が送られ、判断し、指示を送るという人体にとって最も大切な器官であり、大量の栄養(血液)を必要とします。そして、脳をはじめとする大切な器官が密集する頭部へ血液を運ぶ役割を持っているのが頸動脈です。
肩や首のこりは、血管を圧迫して血流停滞を停滞させる原因になります。
特に女性はブラジャーの肩紐で常に肩や首に負荷がかかっていますので、頭皮のマッサージに入る前に、まずは心臓に近い肩のマッサージやストレッチから始め、頸動脈を中心にしっかりと首のマッサージをしておきましょう。
頸動脈のマッサージは、気持ち良いと思う程度の力加減で、耳の後ろからアゴの下へ向かって指で揉みながらなぞることを繰り返します。
強い力を入れてしまうと、首の毛細血管や神経を傷つけてしまうことがありますので注意しましょう。休憩中などのちょっとした時間でも簡単にできますので、頭皮マッサージの時以外にも効果的です。
また、エレキバンに代表される「磁力による血流改善」を取り入れることも、たいへん効果的です。
発毛を促進する頭皮マッサージの方法
襟足から円を描くように
血液は、首から頭部へ流れていきますので、頭皮マッサージは血液の流れに沿って行います。
まず、両手の人差し指から小指の4本の指で、襟足から頭頂部に向けて頭皮を動かすように円を描きながらマッサージします。この時、指のお腹を使ってツメを立てないように注意しましょう。襟足から頭頂部に向けてのマッサージを3回繰り返します。
指をずらして髪の生え際から頭頂部にかけて
襟足のマッサージが終わったら、耳の後ろ、おでこの横、おでこの上と、下から順番に髪の生え際から頭頂部にかけて、3回ずつマッサージしながら上がっていきます。
ツボ押し
ツボとは、正式には「経穴」と言い、指圧、鍼、灸などで刺激することで、対応する部位の諸症状の緩和を図る方法で、主に中医学、漢方医学などで用いられます。
頭皮マッサージと合わせて、発毛・育毛に効果があるツボを指圧することで、より効果を高めることが期待できます。
百会(ひゃくえ)
「百会」は、両耳から頭頂部に向かった延長線上と眉間から頭頂部に向かう延長線とが交差したところにあるツボです。
頭痛や血行促進、枝毛予防、ストレス緩和などに効果があると言われています。指のお腹で強めに押したときに痛みを感じるようであれば、リンパや血液の流れが悪くなっていると考えられます。
角孫(かくそん)
「角孫」は、耳のすぐ上の生え際のくぼんだ位置にあるツボです。
頭痛や頭皮の血行促進、抜け毛や枝毛予防、目や耳の病気予防などに効果があると言われています。また、角孫を刺激することで、むし歯や歯周炎、めまい、立ちくらみの症状をやわらげる効果を期待することができます。
天注(てんちゅう)
「天注」は、首の後ろ側、中央のくぼみ(盆のくぼ)の両脇にある太い筋肉の上端、左右両方外側のくぼみにあるツボです。
頭痛や肩こり、抜け毛や枝毛予防、疲れ目などに効果があると言われています。自律神経を整える効果があり、ストレスの緩和や疲労回復、血圧の安定にも効果を期待することができます。
蒸しタオルなどを首に当て、温めるだけでも効果があります。
頭皮マッサージの参考動画
頭皮マッサージの際に育毛剤を使用することで、さらに効果が高まります。
頭皮マッサージにお勧めの育毛剤:髪萌(HATSUMOE)薬用育毛エッセンス