エッチの途中で彼の元気がなくなってしまうED(勃起不全)。わたしたちが思うよりも、男性にとっては深刻な問題です。
そんなED(勃起不全)の救世主となるのが、バイアグラに代表されるようなED治療薬です。
男性が飲む薬だから、女の子には関係ない!そう思っていませんか?
女の子も知っておきたい「ED治療薬のこと」をご紹介します。
目次
こんなときどうしてますか?
ED(勃起不全)とは
ED(勃起不全)とは、男性器の勃起が維持できないために満足にセックスができない状態のことを言います。
ED(勃起不全)になってしまうと、男性は女性が思っている以上に落ち込み、自信をなくし、不安になっていることを覚えておきましょう。
参考記事:ED(勃起不全)とは。彼のために知っておくべき3つのこと
彼の元気がなくなったら…
キスをして前戯をして、いざエッチっ!というときに、彼の元気がなくなってしまった…。
そんな経験はありませんか?
1度だけなら「体調が悪かったのかな?」で済みますが、何回か続くと彼も心配になってきます。
男性にとって勃起できなくなるということは、非常にショックなことです。
彼が傷つかないように、しっかりと彼の心のケアをしてあげましょう。
「バイアグラ」を飲んでみようかな?と言われたら
彼に「ED治療薬を使ってみようかな?」と言われたことはありませんか?
ED(勃起不全)になったことがある男性に聞いてみると、ほとんどの場合女の子は「そんなの使わなくていいよ」と答えられたそうです。
女の子がそう答える理由には、
- 淫乱な女だと思われたくないから
- エッチ(挿入)だけが目的じゃないから
- ED治療薬の副作用のほうが心配だから
など、彼への気遣いの気持ちから来るやさしさがあると思います。
ですが、ED治療薬を使わずにセックスを続けていても思うように勃起できないため、彼の悩みは続くことになります。
この答えは彼を追い詰めることになってしまう、危険な答えなのです。
彼女が「ED治療薬を使わなくてよい」と言ったからといって、男性はほぼ100%、その後にED治療薬を使っています。
この、あなたが知らないうちに彼が使っているED治療薬が危険なのです。
ED治療薬について知っておきたいこと
ED治療薬の働き
そもそもED治療薬を服用することで、なぜ男性の勃起力が回復するのでしょうか?
男性器が勃起する仕組み
男性が性的に興奮すると、男性器(海綿体)に網の目のように張り巡らされた血管に、血液が大量に流れ込みます。
これによって、男性器は大きく固く膨張して勃起するのです。
つまり、男性器の大きさと固さは、海綿体に流れ込んだ血液によって維持されていることになります。つまり、勃起力を維持できないということは、簡単に言うと、男性器に血液を送り込む力が弱くなっているということなのです。
ED治療薬の働き
ED治療薬には、血管を拡げることで海綿体に十分な血液を送り込み、勃起力を回復させる働きがあります。
ですがED治療薬は、男性器(海綿体)の血管だけを拡張することはできません。そのため、服用できない人や、併用してはいけないお薬があります。
ED治療薬を服用してはいけない人
次のような方は、ED治療薬を服用してはいけません。
低血圧の人
ED治療薬は血管を拡張させて血流をよくさせるお薬なので、最高血圧90未満、最低血圧50未満の低血圧の方が服用すると、血圧が下がり過ぎてしまって危険な状態になることがあります。
高血圧の人
最高血圧170以上、最低血圧100以上の高血圧の方も、心疾患のリスクが高くなりますので服用できません。
脳出血や心筋梗塞を経験したことがある人
ED治療薬によって血管が拡張されるのは、男性器だけではありません。
身体全身、脳や心臓の血管も拡がってしまいますので、脳や心臓に負担をかけてしまうため、脳出血や心筋梗塞を経験した人は服用できません。
肝機能障害がある人
お薬の成分は、肝臓で代謝されて体外へ排泄されます。ED治療薬は肝臓に負担をかけてしまうため、服用できません。
網膜色素変性症(夜盲症)の人
少し専門的なお話になりますが、ED治療薬には、PDE5という酵素の働きを阻害する作用があります。
そして目の網膜視細胞には、PDE5とよく似たPDE6という酵素が存在しているため、ED治療薬がこのPDE6の働きを阻害してしまい、症状を悪化させる可能性があります。
網膜色素変性症は、現在確立された治療法がない難病ですので、ED治療薬の服用はお勧めできません。
ED治療薬と併用できないお薬
ED治療薬には、一緒に服用してはいけないお薬(併用禁忌薬)があります。
代表的なお薬は、
- 狭心症の治療などに使うニトログリセリンを含むお薬
- 不整脈治療に使うアミオダロンを含むお薬
- 真菌治療薬
- HIV治療薬
などになります。
また、バイアグラやシアリス、レビトラなど、ED治療薬の種類によっても併用禁忌薬は変わってきます。
ED治療薬の副作用
医薬品には副作用がつきものです。バイアグラなどのED治療薬にも副作用があります。
ED治療薬の副作用
ED治療薬の副作用には、
- 顔のほてり
- 頭痛
- めまい
などがあります。
血管が拡張されることによる「顔のほてり」や「頭痛」は、ED治療薬を服用したことがあるほとんどの男性が経験しています。
女の子が気をつけること
ED治療薬を服用してはいけない人がED治療薬を服用すると、血圧が急激に下がることで心臓に送られる血流が不足してしまうことがあります。
その結果、心筋が酸素不足となり、心臓に痛みの生じる狭心症の症状を発症することがあります。
狭心症の治療
狭心症の治療には、ED治療薬の併用禁忌薬であるニトログリセリン製剤が使用されることがあります。
もし彼とセックスをしているときに狭心症の発作があらわれて病院に行った場合は、必ずお医者さんにED治療薬を服用していることを伝えなければいけません。
その場合は、あなたがお医者さんに伝えなければならないのです。
もしあなたが、彼がED治療薬を服用していることを知らないでいると、さらに危険な状態になってしまう可能性があります。
感じの良いED治療薬のオッケーの仕方は?
彼から言われた場合
彼から「ED治療薬を使ってみようかな?」と言われた場合、オッケーしてあげた方が彼のため。
それは分かっていても、なんだかすごい欲しがってるみたいで恥ずかしい。
そんなときは、
「そんなことまでしなくて良いよ。でもどうなっちゃうのかな?」
「ちょっと見てみたいかも(笑)1回だけなら」
と、今のままでも良いんだよと伝えつつ「面白そう!」くらいの明るいテンションでオッケーしちゃいましょう。
その後は、
「でも副作用とか心配だから一緒に調べよう」
「ちゃんと病院で診てもらってね」
と、つけ加えることも忘れないでください。
ED(勃起不全)は心因性の場合も多く、1度中折れしてしまった経験が頭から離れないために、また中折れしてしまう悪循環に陥っている場合も多くあります。
ED治療薬を服用して1度勃起力を取り戻すと、それだけで治ってしまうこともあります。
自分(女性)からは言わない
最近彼の元気がない…。
だからといって、あなたの方から彼に「ED治療薬を使ってみたら?」と言うのは厳禁です。
なぜなら、あなたが気づくよりも先に彼は気づいて悩んでいるはずです。
そこへ、あなたからED治療薬を勧められたら、やっぱり満足できないんだと余計落ち込んで症状が悪化してしまいます。
普段から、彼があなたに相談できる関係、あやしいときはあなたが彼に聞ける関係性を築いておきましょう。
2人でED治療をする利点
彼がしっかりとお医者さんで問診を受けてからED治療薬を服用している場合は、あなたに黙っていても、さほど問題はありません。
ですが、彼がED治療薬を服用していることをあなたが知っていることで、利点がたくさんあります。
効果を最大限に発揮できる
ED治療薬には効果の持続時間があります。また、十分に効果を発揮させるためには、空腹時に服用する必要があります。
ですがエッチをするタイミングって、食事をした後が多くないですか?
つまりあなたに内緒でいると、食事の前に服用してエッチをするころには効果がなくなっていた。
または、まだ満腹なのにエッチの前に飲んで、効果が出なかった。ということになりやすいのです。
そうなると、彼はED治療薬を服用したのにダメだった…。とさらに自信をなくし、セックスレスになってしまうかもしれません。
また、空腹になってから、最も効果が高いタイミングで堂々と服用することができるので、高い効果を期待することができ、彼の自信の回復にもつながります。
トレーニングができる
前述したように、ED治療薬には頭痛などの副作用があります。彼もできることなら、ED治療薬を服用しないでも勃起できるようになりたいと思っています。
あなたが知っていることで、今日は2人でおもいっきり楽しみたいからED治療薬を服用しよう。今日はED治療薬なしでやってみよう。というお試しができます。
心因性のEDの場合は、ED治療薬を服用しての成功体験で自信がついて、ED治療薬なしでも勃起できるようになるケースが多いです。
もし途中で萎えてしまっても、あなたも知っていますので、もう少し様子をみようね。と、経過を見守ることができます。
ですがこの場合、エッチの間中ずっと「今日は大丈夫かな?」という不安が頭から離れずに萎えてしまって、ED治療薬なしではセックスできない状態になってしまいます。
彼の(ED勃起不全)は彼だけの問題ではなく、2人の問題として受け止めて、2人で立ち向かいましょう。
また、生活習慣の改善も大切です。彼の食事内容のチェックや、一緒にジョギングなども効果がありますよ!