エッチの途中で彼の元気がなくなってしまうED(勃起不全)
男性が女性のカラダのことをよく分かっていないように、EDのことをちゃんと理解している女の子も、実は少ないのです。
EDは男性にとって特に深刻な問題です。わたしたち女性も、EDのことをしっかりと理解しておくことが大切です。
ED(勃起不全)とは
ED(勃起不全)とは、セックスのときにインサートから射精まで勃起が持続できない男性疾患のことを言います。最初から全く勃起できない、インサートしようとしても硬さが足りない、途中で萎えてしまう(中折れ)など、症状も様々です。
EDの種類
機能性勃起不全(心因性勃起不全)
身体的な勃起機能に異常はないけれど、心理的な要因によってEDになってしまう症状を機能性勃起不全、または心因性勃起不全と言います。
主な原因:不安やストレス、コンプレックスなどの精神的な問題。
仕事や家庭のストレス、包茎や短小、早漏、遅漏、女性恐怖症などのコンプレックスによって神経が緊張して、勃起をするために重要な男性ホルモンの分泌や脳からの勃起の指令を伝える神経の働きが低下しているときに起こる症状です。
器質性勃起不全
勃起に関わる神経や血管、男性器自体などに、身体的な異常があることによってEDになってしまう症状を器質性勃起不全と言います。
主な原因:加齢や生活習慣病、事故による損傷など。
男性の勃起は、性的刺激を受けて脳が興奮することによって、血液が男性器に集まることで起こります。加齢による男性ホルモンの分泌量の低下や、高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病による動脈硬化、または事故による神経や組織の損傷などによって起こる症状です。
混合性勃起不全
機能性勃起不全と心因性勃起不全の症状が混在している症状を混合性勃起不全と言います。
主な原因:機能性勃起不全と器質性勃起不全の両方の原因。
精神的なストレスも多様化する現代社会。食生活や生活スタイルの変化によって、本来高齢者の病気であった成人病も、低年齢化して生活習慣病と呼ばれています。そのため、ふとしたときに中折れしてしまうようなことは珍しいことではありません。
彼の調子が悪いときは、私たち女性がしっかりサポートして、彼がプレッシャーを感じないようにすることが大切です。
薬剤性勃起不全
睡眠薬や精神安定剤、抗うつ剤など、常用している薬の副作用が原因でEDになってしまう症状を薬剤性勃起不全と言います。
主な原因:服用している薬の副作用。
常用している薬の副作用が原因だからといって、自己判断で薬を服用するのをやめたり、量を減らしたりすると、病気の症状を悪化させてしまいます。必ず主治医に相談して下さい。
EDについて知っておくべき3つのこと
EDは男性にとってとてもデリケートな問題
勃起できなくなるということは、男性にとってとても深刻な出来事です。女性に例えるなら、子供が産めない身体になってしまうようなものと言えるかもしれません。
EDは、男性の性欲自体をなくしてしまう訳ではありません。ですが、一度EDを経験してしまうと、男性はその記憶をなかなか忘れることができません。セックスを試みる度にそのことが頭をよぎり、そのプレッシャーが原因となって勃起不全を起こしてしまう悪循環に陥ってしまいます。
「セックスをしたくても勃起できない。彼女を満足させることができない」その現実に直面して、落ち込んだり苛立ったりしてしまうのです。
男性はパートナーに軽蔑されているのでは?という不安を持っています。
EDは克服できる症状
現在は、バイアグラやレビトラ、シアリスをはじめとするED治療薬が開発されており、ED治療薬を服用することで、薬が効いている間はほとんどの場合セックスに必要な勃起力を維持することができます。
心因性のEDの場合は、ED治療薬を服用して勃起できるようになることで自信を取り戻し、それだけでEDを克服できることもあります。
EDであることを認めたくないため、症状を放置してしまう男性もいます。
EDは二人の問題
男性は、EDを自分一人の問題としてとらえがちです。また、自分がEDであることを他人に知られたくないため、誰にも言わず一人で悩む傾向にあります。
このときの男性の行動は、次の3つに分かれます
諦めて何もしない
この場合、身体的な症状が軽く、男性がうまく気持ちを切り替えることができれば、また以前のように勃起できるようになる可能性もあります。ですが、ほとんどの場合、十分な勃起ができずにセックスを途中で諦めることになり、やがて試みる気力を失ってセックスレスになってしまいます。
精力剤やサプリメントを使用する
精力剤やサプリメントを使用している場合、数ヶ月間は飲み続けなければ効果は現れません。平静を装うためにはその間もセックスをしなければいけないため、何度かセックスを試みて、やっぱり駄目だと諦めてしまう可能性があります。
ED治療薬を服用する
ED治療薬を服用した場合、ほとんどの男性が十分な勃起をして射精まで達することができますので、女の子には、前回たまたま調子が悪くて萎えてしまっただけのように見えます。
パートナーに内緒でED治療薬を服用することには問題点があります
ED治療薬には併用禁忌薬があります。もし男性がセックスの最中に体調を崩して医療機関を受診した場合、ED治療薬を服用していることを医師に伝える必要があります。男性が医師に伝えられる状態にない場合、併用禁忌役を処方されて、より重篤な症状になってしまう危険性があります。
また、ED治療薬には頭痛や顔のほでりなどの副作用があります。ED治療薬を服用して勃起できたとしても、いずれはED治療薬に頼ることなく勃起したいと思うはずです。ですが、ED治療薬の服用をやめた途端、また不安が頭を支配して勃起不全を起こしてしまう、ED治療薬依存症になってしまう可能性があります。
ED治療は二人で協力して取り組みましょう
二人で取り組むED治療
精力剤やサプリメントを使用しながら、普段の食事に気をつけ、適度な運動や睡眠などの生活習慣の見直しをしましょう。ストレスも溜めないように注意します。
普段のエッチは、ED治療薬を服用すれば勃起する事ができます。体調が悪くなったとしても、あなたが医師にED治療薬の服用を伝えることができるので安心です。
しばらくしたら、ED治療薬を服用せずにエッチしてみましょう。あなたはすでに彼のEDを知っていますので、萎えてしまうことへのプレッシャーも少なくて済みます。
ED治療薬を服用するセックスと、服用せずにリラックスしてするセックスを繰り返すうちに、ED治療薬を服用しなくても勃起できるようになりEDを克服することができます。
陥りやすい間違い
「俺、EDかも。バイアグラでも飲んでみようかな?」
エッチの途中で萎えてしまった時に、彼がこう言ってきたらあなたはどう答えますか?
「そんなことまでしなくていいよ」
エッチに貪欲な女と思われたくないし、おそらくこう答える女の子が多いのではないでしょうか。一見やさしい言葉のように思えますが、こう言われた男性は勃起出来ないままエッチを続けるか、あなたに内緒でED治療薬を服用するしかないですよね。どちらも良い状態とは言えません。
「うん…。でも飲むときは教えてね」
こう言うと、そんなに積極的な印象はありませんし、ED治療薬を服用するときは教えてくれるように念を押すこともできます。
彼の方からアプローチがない場合
エッチの途中で萎えてしまうことが続いても、彼の方から何も言ってこない場合は、あなたの方からアプローチするしかありません。
でも、彼が怒るのではないか、傷つくのではないかという不安があると思います。ですが、EDを放置していては、いつまで経っても彼はセックスで射精に至ることができません。
その状態は、インサートによる快感を得られない女性よりも、男性の方が何倍も苦痛に感じています。そのため、行為自体を諦めてセックスレスになる男性が非常に多いのです。
まずは彼がED治療薬を服用できるかを確認するために、泌尿器科かメンズクリニックでEDの診察を受けることを提案し、EDを一緒に克服する意志を示しましょう。
彼のEDを二人で共有するのは、早いほど良い結果につながります。