汗をかきやすい夏場には特に気になる脇汗、そしてニオイ。時には制汗剤や脇汗パッドでも治まらないくらいに大量にかいてしまい、汗染みを作ってしまって恥ずかしい思いをしたことのある人も多いはずです。
そして、汗染みだけでも恥ずかしいのに、ニオイが気になりだしたらなにも手につきませんよね。ではなぜこのように脇の下に大量に汗をかいてしまうのでしょうか。その原因と対処法をご紹介します。
脇汗の原因
時には制汗剤や脇汗パッドでも治まらないくらい大量に脇の下から出てしまう脇汗。せっかくおしゃれをしてきても、これでは台無しです。
脇汗の問題点
両脇の汗染みがだらしなく見える
女性の汗染みに対して持っている男性のイメージには、特別な感覚があります。自分のタイプの女性の汗染みを見た場合には、ニオイを嗅ぎたい、中には舐めたいなど、性的なイメージとつなげて興奮する傾向にあり、必ずしもマイナスのイメージになるとは限りません。
ですが、自分のタイプではない女性の汗染みを見た場合や、タイプの女性でも毎回汗染みをつくっているような場合には、だらしない女性というマイナスのイメージに捉えられます。
両脇の汗が臭いを発する
汗にはエクリン汗とアポクリン汗の2種類があり、前者のエクリン汗は主に体温を調節するために出す汗で、あまりニオイを出しません。ですが、後者のアポクリン汗には、体温を調節するというよりも、ニオイを出して異性にアピールをする役割があります。
そして脇の下は、アポクリン汗を出すアポクリン汗腺が身体の中で最も多く分布している部位の一つです。特にアポクリン汗腺が発達していてニオイを強く発する症状を「わきが」と言います。
どちらの汗も、放置していれば常在菌が繁殖してニオイを発します。
汗の種類
温熱性発汗
気温・室温や、運動による体温の上昇に反応して、体温を下げるために出る汗です。主にエクリン汗がこの役割をしています。
精神性発汗
精神的な緊張やストレス、興奮などが原因で出る汗です。この時に出ている汗も基本的にはエクリン汗ですが、アポクリン汗も混合することがあります。好きな人と初めて手をつないだ時などに手に汗をかいてしまうのは、この働きです。
味覚性発汗
辛いモノを食べた時に出る汗、時には見るだけでも出る人もいます。この時に出る汗は、主にエクリン汗です。
このことが、脇汗が多い時期が夏だけでないことの理由です。
腋窩多汗症(えきかたかんしょう)
腋窩多汗症というのは、必要以上にワキ汗が出てしまう症状です。そして、その理由として最も多いのが「精神性発汗」です。
腋窩多汗症セルフチェック
では、あなたが腋窩多汗症かどうか、実際にセルフチェックをしてみましょう。
脇汗で周囲が気になり、仕事や学業に集中出来ない。
脇汗でシャツを着替えることが多く、手間がかかり大変。
脇汗の臭いが心配で人間関係が上手くいかない。
いつも脇汗パッドを持ち歩き、制汗剤を何度も塗り直す。
緊張で汗が出始め、意識するともっと出る。
上記のチェック項目に1つでもチェックが入れば、あなたは腋窩多汗症の疑いがあります。ですが、注目していただきたいのは、項目の内容です。
汗をかくことは悪いことではありません。汗染みをつくらない、ニオイを出さないためのエチケットとしての脇汗ケアをしましょう。
脇汗対策をする前に
汗は体温を調節するほか、体内の不要なモノを体外へ排出する大切な役割を持っています。そのため、汗をかきやすい体質というのは、本来悪いことではありません。
脇汗対策をしても、身体から出る汗の量は変わらない
例えば女優さんや俳優さんは、演技の邪魔になるため「顔に汗をかかない」と言われているように、汗は訓練によってある程度無意識にコントロールすることができます。
ですが、そんな女優さんの場合でも、その代わりに足の裏にはたくさん汗をかくなど、身体から出る汗の量は変わりません。
男性よりも女性に多い脇汗
脇汗は、体温調節の目的よりも、精神の緊張や興奮によって汗が出る「精神性発汗」が主であることは、先程お話しした通りです。
精神性発汗で汗をかきやすい代表的な場所は、
- 額(ひたい・おでこ)
- 脇の下
- 手のひら
- お尻
と言われています。
ここで特徴的なのは、男性は緊張や興奮をしたときに、まず額に汗をかく傾向にありますが、女性は、メイクの影響から額よりもまず脇の下に汗をかく傾向にあります。
効果的な脇汗の対策法
汗の拭き方
汗をかく理由は、気化熱によって上がりすぎた体温を調節すること。つまり、汗が蒸発するときに体温を奪っていく作用を利用して体温を下げています。
このとき、完全に汗を拭いてしまうと、体温は下がっていないのにお肌が乾燥した状態となってしまうため、身体は体温を下げようと次から次へと汗を出してしまうことになり、悪循環になります。
汗を拭くときは濡らした冷たいタオルで拭くようにしましょう。
汗を抑えるツボ
脇汗を抑える効果のあるツボを押すことも、非常に効果的ですのでご紹介します。
屋翳(おくえい)
屋翳(おくえい)
両方の胸の上の辺り、乳首の3〜5cm上にあるツボが屋翳(おくえい)です。折り曲げた指の関節や親指で約2分間、痛気持ち良い程度の力で押します。屋翳(おくえい)には、上半身(おでこ・脇の下)の汗を止める効果があります。
屋翳(おくえい)には、バストアップの効果もあります。
バストアップのための屋翳(おくえい)への刺激は、指のお腹で息を吐きながら3秒間押す。息を吸いながら3秒間かけて離すことを3〜5回繰り返します。
バストアップのための参考動画
大包(だいほう)
大包(だいほう)
身体の側面、脇の下の少し下にあるツボが大包(だいほう)です。腕を組むような感じで両腕を交差させ、中指と薬指で脇の真ん中から少し下がったところにある大包を2分間ほど押さえます。このとき、親指を開いて上に向けると屋翳(おくえい)を同時に押すことができます。
大包(だいほう)には、上半身(おでこ・脇の下)の汗を止める効果があります。
大包(だいほう)には、全身の関節痛やぜんそくにも効果があります。
芸者さんは、白塗りの化粧をしていますので、夏場の熱い時期でも顔に汗をかくわけにはいきません。昔から芸者さんは、帯を高い位置で強く締めることで、汗が止まることを知っていました。これは、帯で強く締めることで、大包を圧迫しているのです。
汗のニオイを抑える
生活習慣によって変わる汗のニオイ
寝不足や身体が疲れていたり、過度のストレスを受けると、体内にたくさんのアンモニアが生成されます。アンモニアには毒性がありますので汗として排出されますが、汗の中のアンモニア濃度が高いと悪臭の原因となります。
食べ物によって変わる汗のニオイ
お肉・牛乳・チーズなどの動物性たんぱく質が体内で分解されるときにもアンモニアが多く発生します。血液中のアンモニアは、通常は肝臓で無臭化されますが、動物性たんぱく質を摂り過ぎると、処理しきれずに汗と一緒に排出されます。
食後およそ5〜6時間でニオイを感じるようになると言われています。
梅干しで消臭
梅干しに含まれるクエン酸には、臭いの元を身体の外に排出し、腸内環境を整える働きがあります。1日1つ、午前中に食べておくことで、汗のニオイの軽減に効果が期待できます。
ニオイの原因菌を抑える
2種類ある汗のうち、エクリン汗もアポクリン汗も、どちらも汗そのもののニオイは強いものではありません。
ですが、汗のニオイは、汗に含まれる成分に皮膚の常在菌が繁殖することで起こります。そして、エクリン汗の成分のほとんどが水分であるのに対して、脇の下の汗に多いアポクリン汗には、常在菌が好む成分がたくさん含まれているため、ニオイが発生しやすいのです。
脇の下のアポクリン汗腺が発達していて、強いニオイを発する症状が「わきが」です。
脇汗などの体臭が強くなる原因には、毎日お風呂で使っている石けんやボディソープの成分による刺激によるものも考えられます。無添加・低刺激、消臭成分が配合された石けんやボディソープがお勧めです。
参考記事:毎日のお風呂でニオイ・体臭ケア!お勧めの石けん・ボディソープは?
参考記事:わきが臭を軽減する入浴方法。半身浴のデトックス効果
やっぱり脇汗対策には制汗・消臭剤はかかせません!
汗の拭き方、ツボ、食事などの脇汗対策を平行して行うことで、制汗・消臭剤の効果をより高めることができます。
参考記事:脇汗、ニオイ(わきが)に効果がある無添加デオドラントランキング
レディースリゲインがお勧めする制汗・消臭剤「クリアネオ」
無添加、無香料+パッチテスト済みなので、デリケートゾーンのわきがであるすそわきがにも使用可能ですので、敏感肌の方でも安心して使用できます。